東日本大震災の発生から14年。
津波を想定した避難訓練や鎮魂の祈りがささげられた岩手県内各地の表情をお伝えします。

震災発生から14年の朝、岩手県宮古市では津波の避難訓練が行われました。
会場となった重茂漁港では作業中の漁師が避難した他、消防団が水門閉鎖の手順を確認していました。

(訓練参加者)
「津波は家に来ないという意識もあるかもしれない。その辺りをやはりもう一回認識して大切な命をなくさないようにという思いで」

達増知事は陸前高田市の高田松原復興祈念公園を訪れ、献花を行ったあと、黙とうして犠牲者を悼みました。

(達増拓也岩手県知事)
「14年前のあの日の大変大きな被害、多くの犠牲、決して忘れることなくしっかり県政を進めていかなければならないという思いを新たにした」

釜石市の寺院では青森県や和歌山県など全国から30人の僧侶が集まり、犠牲者の鎮魂を願う追悼法要が行われ、遺族や市民らおよそ50人が参加しました。

(親族3人を亡くした奥州市・小野寺晃さん)
「残った私たちが亡くなった人たちを弔って心の中に秘めて生きていくのがいいのかな私たちが頑張んなきゃいけないと思っています」

そして、午後2時46分…

(岩泉町での黙祷の様子)

また、2月26日に大規模な山林火災が発生した大船渡市内でも…
(大船渡市三陸町越喜来)

(震災で娘を亡くした瀬尾真治さん)
「今回はちょっと特に山火事のことがあったので、今回だけはちょっと来られるか心配だったんですけど来られて良かったし皆さんにお会いできてすごく元気をもらって帰れると思います」