西日本豪雨で被害を受け、大規模な復旧工事が行われている愛媛県今治市内のかんきつ園地を、中村時広知事が視察しました。

中村知事が訪れたのは、今治市大三島の上浦地区にある園地です。

2018年の西日本豪雨で斜面が崩壊するなどしたこちらでは、全体を切り開いてなだらかに作り直すことで、災害に強く生産性も高い園地にする「再編復旧」を進めています。

視察の中で中村知事は、県の担当者から「園地の造成はほぼ終わり、この先1年かけて土づくりを行う」ことなど、現状の説明を受けていました。

また、こちらでは、生産者の担い手不足解消へ、新たに就農を目指す人たちが研修にも取り組んでいます。

研修生
「大三島の柑橘がおいしいっていうことが幼少期から思っていたので、こちらに(研修受けることにした)」

さらに、草刈りロボットの他、温度や土の水分量などを計測するセンサーを設置し水やりなどを最適化する、スマート農業のモデル園地としても活用されます。

中村時広知事
「あの風景がここまで変わるかと、本当にうれしく思う。次なる世代、愛媛県の柑橘農業を背負っていっていただける人材がここから育っていくんじゃないかと、本当に心からワクワクしています」

上浦地区の再編復旧は、合わせて51人の農家らが所有する6.7ヘクタールが対象で、2026年度末に完了する予定です。