未曽有の被害をもたらした東日本大震災からあす(11日)で14年です。岡山県内各地でも、犠牲者の追悼や災害を風化させないためのさまざまな取り組みが行われています。この後のVTRでは津波の映像が流れます

「3.11を忘れないけど、前も見ていこう。避難された方が書かれていますね」

東日本大震災をきっかけに岡山県に避難してきた人の支援に取り組む「ほっと岡山」です。被災地に思いを馳せてもらおうと、あす、キャンドルナイトを開催します。

(ほっと岡山 服部育代代表理事)
「被災された方とか避難者の方は15年来た、20年来たから、次のステップというよりも、ずっと3.11を横に抱えながら生きていらっしゃるんだなというのを感じます」

(記者)
「街が、街が完全に破壊されました。津波によって街が完全に破壊されました」

2011年、各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災では、約1万5900人が死亡、今も2500人以上の行方が分かっていません。また、現在も2万9000人が全国に避難していて、岡山県にも約800人が身を寄せています。

「すべての人が故郷に再会できる日を」

追悼イベントをあすに控えたほっと岡山では今日、インターネットで寄せられたメッセージを、スタッフが代わりにキャンドルに書きこんでいきました。

(ほっと岡山 服部育代代表理事)
「見守るというか、忘れないよという声掛けは被災者の方たちを支えていくような言葉になるんじゃないかなと思っています」

あすはキャンドルを「3.11」の形に並べ、火をともします。一方、岡山市役所では、震災の記憶を風化させないようにと、パネル展が始まりました。東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地の様子を約20枚の写真で紹介しています。また、防災についても考えてもらいたいと、非常持ち出し袋などの展示や津波ハザードマップの配布も行われています。震災の記憶をつなぐパネル展は、岡山市役所であさってまで開かれています。