今年もトッププロが集い熾烈な争いが繰り広げられた日本女子プロゴルフツアーの開幕戦、ダイキンオーキッドレディス。

岩井千怜が10アンダーをマークし大会連覇を飾る中で、県勢選手も活躍を見せました。
去年に続き、予選ラウンドを突破した沖縄カトリック高校2年の吉﨑マーナ。8位からスタートした3日目。上位陣がスコアを伸ばす中、我慢のゴルフが続きます。
8番、ショートホールでバーディを奪いますがその後は思うようにスコアを伸ばせず。この日をイーブンで終え、ラウンド後は悔しさをにじませました。

▼吉﨑マーナ「チャンスにつけられたホールが多かったけど、それを活かすことができなくて悔しいです。自分の持っているものを今日出し切ることができなかったので明日はしっかり出し切りたいと思います」
▼照屋幸子キャディ(小学4年からの付き合い)「去年も私が付いたんですけど、全然去年よりまた一段と成長しています。今でプロに負けないぐらいのプレーをしているのですごい成長、この1年間でこんなに人が変わるかと思って、私はびっくりしていますね」
大会最終日。3番でバーディを奪った吉﨑は、続く4番、ロングホール。3打目で、ピン傍2mにつけるナイスショットを見せ、楽々バーディ。ギャラリーを沸かせます。
しかし…過酷な4日間競技で、体力的にも厳しくなるサンデーバックナイン。終盤、もう一度奮い立たせたのは家族の支えでした。
▼吉﨑マーナの父「ナイスタッチだ。ナイスパー」
▼吉﨑マーナの祖父「まだアマチュアなんだけど、プロの人たちと堂々と戦っているね。目標がアメリカっていうからよ、アメリカ行くまで旅費を貯めておかんといかん」

今年の夏にはプロテストを控えアマチュアとして最後のダイキンオーキッドにすべく、気持ちをぶつける吉﨑。
▼吉﨑マーナ「悔しい部分もたくさんあったんですけど、本当にたくさんの声援を頂いて力になりました」
2年連続のベストアマ獲得へ集大成の、最終18番ホール。有終のバーディフィニッシュで、歓声を浴びた吉﨑。成長の実感と、周りへの感謝が込み上げた4日間でした。
▼吉﨑マーナ「最終ホールの18番でバーディパットを決められて、幸せだなと思いました。小さいころから思い描いている世界で勝てるプロゴルファーで、人間的にも、目標にされるアスリートになりたいとうのが、ずっと目標にあるので、そこを目指して頑張りたい」

来年はプロとして、地元で優勝争いの出来る選手に―。吉﨑マーナの挑戦は、続きます。
同じく、アマチュアながら決勝ラウンドに進出した、アメリカ・ネバダ大学4年の梅津マユミ。
▼梅津マユミ「自信を持って最後まで楽しんでまわりきろうと臨みました」

プロとして活躍する同年代の選手に刺激を受け、初の大舞台でも堂々のプレーを見せます。
最終日は、出入りの激しいゴルフとなりますが、トータル5オーバー。42位でフィニッシュし、こちらも目標のプロテスト合格へ、弾みをつけるダイキンオーキッドとなりました。
▼梅津マユミ「初めてのJLPGAの試合で本当に楽しかったけど一番大きく残るのは悔しさかなと思います。また来年ここに戻ってきたいと思うので頑張ります」
県勢プロで唯一の決勝進出は、アマチュア時代から26大会連続出場となった上原彩子。今年は欧州ツアーに出場し、世界を飛び回るベテランは地元の大会でも存在感を見せました。
9日の最終9番ホール、パー4の第3打でチップインバーディ。
▼上原彩子「最後はチップインでダイキンオーキッドを締めくくれたのですごくいい終わりが出来たかなと思います」

最終日はアンダーパーをマークし、地元の大会を終えた上原。あくなき向上心を胸に、沖縄から世界へ飛び出します。
▼上原彩子「一番はゴルフが好きだということだと思います。プラスもっとできると自分の中で思っているので、いい準備して今シーズン前半戦からかっとばしていけたらいい」