アメリカの「政府効率化省」を率いるイーロン・マスク氏とルビオ国務長官が、トランプ大統領の目の前で激しく衝突したと報じられました。

アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は、6日に開かれた閣議で「政府効率化省」を率いるイーロン・マスク氏がルビオ国務長官と激しい口論を交わしたと、5人の関係者の情報を元に報じました。

マスク氏は、ルビオ国務長官に対し「誰も」解雇せず職員削減に失敗したと非難、これに対しルビオ氏は「マスク氏は正直ではない。1500人以上が早期退職に応じた。彼ら全員を再雇用した上で、改めて解雇しようと考えているのか」と皮肉を込めて反論したということです。

記事では、ルビオ氏が国務省管轄で外国で人道援助などを行うアメリカ国際開発庁が閉鎖に追い込まれた件について、マスク氏に対しここ数週間にわたり激怒していたと伝えています。

2人の口論がしばらく続いた後、トランプ氏は「彼は素晴らしい仕事をしている」とルビオ氏を擁護したということです。

7日、記者団からこの件について質問されたトランプ大統領は「私はそこにいたが衝突はなかった」と話し、「マスク氏とルビオ氏は仲が良く、2人とも良い仕事をしている」と否定しました。