岩手県大船渡市の林野火災は火の勢いが弱まったものの依然、鎮火には至っていません。こうした中、気仙沼市には緊急消防援助隊の宿泊拠点が設けられ隊員たちが昼夜を問わず消火活動を続けています。

林野火災の発生から10日目を迎えた岩手県大船渡市では7日、一部で避難指示が解除されました。これまでに2900ヘクタールが焼失し火の勢いは弱まりましたが依然、消火活動が続いています。

こうしたなか気仙沼市は、県からの要請を受け今月3日から神奈川県の緊急消防援助隊に総合体育館を宿泊拠点として提供しています。体育館には簡易テントやベッドなどが設置され23の消防本部から派遣されたおよそ350人が24時間態勢、3交代で活動を続けています。

緊急消防援助隊神奈川県大隊・内山雅彦大隊長:「普段の派遣だと野営が多いが屋内施設に宿泊できるのは大変ありがたい。疲労の軽減にもつながる。3月5日に雨が降ったが雨のあたらない木の根元とかに火種が残っているので火種を一つ一つ探して消火活動をしている。1日も早く完全鎮火になるように継続して活動する。」

神奈川県の援助隊は7日から第二陣の350人と交代し引き続き活動を続けます。大船渡市の林野火災には全国15の都道県からおよそ2000人の援助隊が派遣されています。