旬を迎えた「温室小夏」の収穫と出荷が高知県香南市で行われています。2025年は甘みが強い小夏に仕上がっているということです。

香南市では9人の生産者が温室小夏を栽培していて、2月28日から出荷が始まりました。このうち、中内健祐(なかうち・けんすけ)さんのハウスでも収穫作業が進められ、最大で直径8センチほどの実を手際よく摘み取っていました。JA高知県によりますと香南市内での2025年の出荷量は去年より多いおよそ41トンを見込んでいます。値段は5キロ当たりおよそ5500円で、燃料費高騰の影響で例年よりも500円ほど高くなっていますが、酸の抜けがよく、糖度が高い温室小夏に仕上がっているということです。

(遠藤弥宙アナウンサー)
「酸味の良い香りが鼻を突き抜けていきます。いただきます。じゅわっと果汁が口の中に広がります。甘みと酸味のバランスも良く、薄皮が柔らかいので食べやすいです」

ウイスキーに5日~1週間漬けることで、果実酒としても楽しめるということです。

(温室小夏生産者 中内健祐さん)
「すごく(昨年の)夏が暑かったので、ハウス内の温度が40℃ぐらいになっていました。そういう点がすごく厳しくて、今になって水も少なくなって、かん水が難しい状況になっています。春らしさがある果実だと思うので、皆さんに食べていただきたいと思います」

温室小夏は3月中旬から下旬にかけて収穫の最盛期を迎え、4月下旬まで出荷が続く予定です。