うそ電話詐欺の被害を防いだとして6日、山口県山口市の郵便局に警察から感謝状が贈られました。

日ごろからの客との関係性が、防止の鍵となったようです。



感謝状を受け取ったのは、島地郵便局の局長・藤井あずささんと局員の沖野陸さんです。

先月、50代男性が来店し、沖野さんに「口座の残高を確認したい」と申し出ました。

沖野さんが目的を尋ねたところ、男性は「身に覚えのないインターネットサイト利用料の未払いがある」「早く払わないと延滞料金で30万円以上かかる」などと電話で指示されたと話しました。

沖野さんは詐欺を疑い、藤井さんと協力して警察に通報したということです。



詐欺を見破れたポイントは「日頃のおつきあい」。

男性は日ごろからこの郵便局を利用する客で局員と顔なじみでした。

2人は「いつもと雰囲気が違うとすぐわかった」と話します。



島地郵便局 沖野陸さん
「すぐにちょっと来てほしいみたいな感じで言われたので、なんだろうと。不安の解消になるようなことを、ちょっとずつ聞いていくようなかたちでお話ししました」



島地郵便局 藤井あずさ 局長
「郵便局に相談してみようと思ったと言われて、こちらの方に来ていただいて、相談していただけたので本当によかったと思っています」



島地郵便局では去年も詐欺を防いでいます。

お手柄の藤井さん、沖野さんは「寄り添った対応をするよう心がけている」と話していました。