フィギュアスケートの坂本花織選手(24、シスメックス)と壷井達也選手(23、同)が6日、神戸市内で世界選手権に向けた練習を公開した。

練習時間はあさ7時30分から9時まで1時間半で、それぞれが課題としているジャンプの練習などに汗を流した。

今季の全日本選手権(24年12月)で4連覇を果たし、世界選手権も同じく4連覇を目指す世界女王の坂本は、ルッツとフリップを重点的に練習。

坂本は今季フリーに2本のルッツジャンプを組み込むなど、より難度を上げた構成に挑戦している。「ルッツは気が抜けるとエッジエラーになってしまうのでそこを気をつけている。フリップは、自分の中でフリップ+トウループが一番の得点源だと思っているので、それをしっかりショートでもフリーでも完璧に出来るようにと思って練習しています」とそれぞれの課題を明かした。

また、先月の世界ジュニア選手権で史上初の3連覇を果たした島田麻央(16、木下グループ)と大会出発前に練習を共にした際、島田の完成度に度肝を抜かれたと言い、「本当にこの子は逸材だなと思って。こんなにすごい選手が身近にいるというのは自分にとってもいい刺激をもらえますし、這い上がってくる怖さで自分もやらなきゃと思えるのですごく良い存在です」と、将来の世界女王候補にプレッシャーを感じつつ、それを力に変える姿勢を見せた。

一方で、来年2月開幕のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック™までは1年を切り、今回の世界選手権は各国の出場枠をかけた戦いでもある。

2大会連続でのメダルが期待される坂本も「3枠確保」に気合が入る。「この世界選手権から五輪に向けて本格的にスタートするので、世界選手権でこのスタートは良いスタートでありたいと思っているので、なんとしてでも納得のいく試合にしたいと思っているので、あと2週間精一杯練習を積んで、自信を持って挑んで、その自信を1年間継続させられたらなと思います。と、1年後の大舞台を見据えた意気込みを語った。