筋骨隆々でがっしりした体格のいわゆる“マッチョ”な人たちが活躍する障害福祉サービスの事業所が岡山市内にオープンしました。「介護」と“マッチョ”は親和性があるというのですが、それは一体どんなところなのでしょうか。

鍛えてきた筋肉が福祉分野で社会貢献につながる

自閉症の、ある男性のそばで作業を見守るのは、介護士の立見北斗さんです。実は立見さん、脱ぐとすごいんです。

(介護士 立見北斗さん)
「ベンチプレスは最高で150キロあげます」

岡山市東区に先月オープンした障害者グループホーム「NOIE OKAYAMA(ノイエオカヤマ)」です。名古屋市に本社を置くビジョナリーが運営していて、いま入居者の募集を行っている最中です。施設で作業をしているのは体験利用者。立見さんは名古屋から応援で駆けつけました。鍛えた体を生かせる介護の仕事にやりがいを感じているといいます。

(介護士 立見北斗さん)
「普段のトレーニングでの体の動きとか、多少(活かせる部分が)あるといえばあるので、そういったところで体へのダメージも少なく身体介護を行える」

実は立見さん、介護士以外にボディビル選手の顔も持っています。過去に日本大会で、世代別で2位になったこともある実力者です。

立見さんは、大会などを通じて、ビジョナリーがボディビル選手の支援にも力を入れていることを知り、去年5月、海上自衛官から転職しました。

(介護士 立見北斗さん)
「自分が好きで鍛えている筋肉というのが、福祉の部分といったところで社会貢献につながるというのが素晴らしいことだなと思ってやり始めた感じですね」