岩手県大船渡市の山林火災の被災者を支援しようと、地元の酒造会社が動き出しています。

避難者の支援をしているのは大船渡市の酒造会社の酔仙酒造です。
東日本大震災では事務所や倉庫が津波に飲み込まれ、7人の従業員が亡くなりました。震災から、わずか半年で酒造りを再開し、素早い復興の裏には、多くの人の助けがあったと振り返ります。
(酔仙酒造取締役 金野泰明さん)
「当時は弊社が全てを助けていただくしかできなかったので、今後どんな災害が起きても、その時に自分たちができることをやるということは変わらない」
1日には、大船渡市の避難所となっている三陸公民館で避難者に甘酒を提供しました。

(酔仙酒造取締役 金野泰明さん)
「(震災の時に)何かできることはないかと思い、地元の飲食店組合の方と一緒に、麹を使った甘酒を避難所で提供しました。少しでも避難される方の頑張る糧に、足しになったらなっていうことで…」

避難が続くなか、金野さんは「状況を見ながらできることを続けていきたい」と今後も支援を継続する方針です。