岩手県大船渡市の山林火災は発生から1週間です。ようやく雨が降りましたが、いまだ鎮圧のめどは立っていません。県立高校では入学試験が行われ、避難生活をしながら受験する生徒の姿も。
山林火災の発生から1週間。岩手県大船渡市ではきょう未明から雪が降り始め、その後、雨に変わりました。
住民
「消えてくれればいいですね、本当にね」
懸命な消火活動が続く中、恵みの雨となるのでしょうか。消火現場の映像を見ると、地面の枯れ草から火が上がり、煙が充満しています。また、この急斜面。消火活動の難しさが分かります。
午前6時時点の焼失面積はおよそ2900ヘクタールに拡大。きのうからおよそ300ヘクタール増えました。きょうは悪天候のため、ヘリによる消火活動は見合わせとなり、地上からの消火が行われています。一方…
記者
「受験生の中には、避難所で過ごし、疲れや不安を抱えたままきょうを迎えた人も少なくない様子でした」
きょうは岩手県で公立高校の入試が始まりました。中には、避難をしている生徒もいるということです。
受験生
「いつ避難するか分からないので、不安な中での勉強でした」
こうした中、大船渡市魚市場で行われていたのは、三陸特産「塩蔵ワカメ」の出荷作業です。
マルカツ水産 佐々木晶生さん
「これは大船渡市の綾里地区のワカメになります」
ワカメの養殖で知られる大船渡市の綾里地区ですが、山林火災で避難指示が出されているため、最盛期を迎えているワカメの収穫ができなくなっています。
これは火災が発生する前に収穫し、避難指示の区域外で冷凍していた塩蔵の「早採りワカメ」で、東京で販売する予定だといいます。
マルカツ水産 佐々木晶生さん
「連日、山火事ばかり見ていて、ただただ毎日不安な状況の中、過ごすだけで、前向きな話もなかなか出ない中、大船渡市の役に立つことはできないかと考え、今こうやって動いております」
避難者の生活や地域産業への影響が出る中、山林火災の一刻も早い収束が期待されています。
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