(避難した住民は)
「早く早く鎮火してほしい。今はもうそれだけです。(欲しいのは)情報だと思います。自分の所がどうなっているのか、ここにいてはわからないので」

県は大船渡市に災害救助法の適用を決めるとともに避難生活が長期化する可能性があるとして、応急仮説住宅の提供に向け調整を始めています。
火災の延焼を受けて2千人を超える緊急消防援助隊や、自衛隊や各県の防災ヘリなど20機近いヘリの支援を受けました。


大船渡は2月の降水量がわずかに2.5ミリと乾燥した状態が続いていて、リアス式海岸の急峻な地形も消火活動を難しくしています。
加えて・・・

(JNN取材団 当麻葵記者)
「火の手が山の下の方まで迫っています。山の下には街があり、消防車両が走っているのが見えますが、そのあたりまで迫っています」
(TBC大友記者)
「今、かなり高い火柱が上がっています。対岸からかなり遠い距離にいるんですが、はっきりと確認できます。」

風向きによって火は至るところで勢いを増し、延焼範囲は当初の約600ヘクタールから次々と拡大し、5日午前6時には2900ヘクタールにまで拡大しました。
2月27日、警察は三陸町綾里小路の県道わきでこの火災に巻き込まれたと見られる男性1人の遺体を発見しました。

(3月4日TBS空撮リポート)
「大船渡市赤崎町外口地区です。上空から見ますと完全に燃え落ちた住宅の跡が見えます」

建物被害も84棟にのぼったと見られていますが被害の全容の把握はできていません。