松本市の山中に県の消防防災ヘリが墜落し、隊員など9人が死亡した事故から5日で8年です。
松本市では、県の追悼式が行われました。


「黙とう」


松本平広域公園の慰霊碑の前で開かれた式には、遺族と消防の関係者などおよそ50人が参列しました。


事故が起きたのは2017年の3月5日で、訓練に向かっていた県の消防防災ヘリ「アルプス」が松本市の鉢伏山(はちぶせやま)近くの山中に墜落し、搭乗していた9人全員が死亡しました。

安全の誓い:
「事故を、そして初心を忘れず、任務達成には安全が不可欠であることを肝に銘じ、安全運航を継続していくことをここに誓います」

参列者は亡くなった9人の遺影の前に花を手向け、安全運航と、事故を風化させないことを誓いました。

息子を亡くした高嶋俊郎さん:
「息子の仲間も報告に来てくれていますけど、やっぱり亡くなった人たちの一番の供養ですよね、しっかりした救助活動ができる、できているということが」

消防防災航空隊・近藤智宏消防航空隊長:
「安全を最優先にしたうえで、県民の安心と安全を守った運航、これを継続していく」


県消防防災航空隊は、操縦士4人の体制が整ったことなどから、2024年4月から運休日を設けない通年運航を開始。

救助や消火活動などの緊急運航は2024年1年間で141件に上り、事故の後では最も多くなりました。