外部の組織や企業との協業により新たな産業を生み出す「オープンイノベーション」を目指して、沖縄科学技術大学院大学(OIST)とみずほ銀行が4日、覚書を締結したと発表した。
世界最先端の研究を行うOISTでは最新技術を活用した新たなビジネスを生み出す企業の支援にも取り組んでいて、こうしたイノベーション企業への支援に向けた連携強化を目指す。
会見でOISTのギル・グラノットマイヤー主席副学長は、イノベーション企業への資金調達をはじめ、みずほ銀行が持つネットワークを生かした人材育成、新たなビジネスモデルの創出に期待を示した。
みずほ銀行の丹羽琢己副頭取は、「沖縄からまったく新しい発想のビジネスが生まれることで、観光業だけに頼らない新たな産業を生み出し、県経済にも貢献できれば」と展望を語った。
みずほ銀行が大学とこうした覚書を締結するのは初めてで、OIST発の革新的なアイデアを持つ企業と日本を代表する企業との橋渡し役を担うことで、沖縄から世界に通用するグローバル企業の輩出を目指す。