千葉県知事選なのになぜ兵庫で演説?
一方、前代未聞の選挙戦を展開しているのが、政治団体「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志氏と、政治団体「つばさの党」の代表・黒川敦彦氏です。

3月1日、2人が向かった先は、千葉県から約460キロ離れた兵庫県でした。

新人「NHKから国民を守る党」党首 立花孝志氏
「勝つことだけが選挙じゃないねん」
立花氏は演説で、出馬の目的は「当選」ではなく、“兵庫県知事の内部告発に関する情報を自身に提供した兵庫県議に参院選に出馬してもらうことだ”と主張しますが…
聴衆
「帰れ、帰れ、帰れ」
立花孝志氏
「嫌や、嫌や、嫌や」
演説会場では、“場外バトル”も勃発します。
新人「NHKから国民を守る党」党首 立花孝志氏
「阪神対巨人みたいに、こっちとこっちに分かれてもええんちゃう」
3時間を超えた立花氏の演説は、兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関連する話題に終始しました。
新人「NHKから国民を守る党」党首 立花孝志氏
「まさかこれが選挙演説だとは誰も思ってへんでしょうね。千葉県知事選挙を行っております」
立花氏が演説を終えると、今度は同じ場所で黒川氏がマイクを握ります。
自身に投票しない場合は、立花氏に投票することを呼びかけていましたが。

新人 政治団体「つばさの党」代表 黒川敦彦氏
「ぶっちゃけ、今回の千葉県知事選挙でも、俺らが何票とろうとかどうでもいいんです」
このような選挙運動を他の候補者はどう受け止めているのでしょうか。
小倉氏は「公選法から逸脱した選挙運動だ」としています。
熊谷氏は…
現職 熊谷俊人氏
「候補者には様々な形で公費が選挙活動に充てられていますので、それは県民の税金になりますので、県民の皆さんがどう思うかだと」

千葉県の選挙管理委員会によりますと、今回の選挙の予算は総額24億5000万円あまりで、全て「税金」でまかなわれています。
総務省によりますと、「公職選挙法には、選挙区外の公営施設での選挙運動はできないなどの規制はあるものの、基本的に選挙区外での選挙運動を禁止する規定はない」ということです。