大規模災害で警察署の庁舎が使用不能に陥った際、閉校した小学校の校舎を代わりの施設として活用できるよう、愛南警察署と愛媛県愛南町が協定を結びました。

4日は愛南町役場で締結式があり、中村維伯町長と愛南警察署の村岡祥多署長が、それぞれ協定書にサインしました。

愛南警察署 村岡祥多署長
「警察庁舎が災害を受けた場合、警察署の機能を麻痺させることなく活動することが可能となるだけでなく、応援に来た災害救助部隊等と愛南署が強力に連携することが可能になった」

協定では、大規模災害で愛南署が使用できなくなった場合、去年3月に閉校した旧長月小学校を、代わりの施設として活用することを定めています。

県警によりますと、愛南町の御荘湾は南海トラフ地震で最大9メートルの津波が想定され、愛南署がある町内中心部も浸水域となっているため、およそ2キロ山側にある旧長月小が選ばれたということです。

県警が、代わりの施設として閉校した小学校の校舎を活用する協定を自治体と結ぶのは、初めてだということです。