アメリカのトランプ大統領は、台湾の半導体大手「TSMC」がアメリカに1000億ドル=およそ15兆円を新たに投資すると発表しました。

アメリカ トランプ大統領
「本日、台湾のTSMCがアメリカに新たに少なくとも1000億ドルを投資することを発表します」

アメリカのトランプ大統領は3日、半導体の受託生産で世界最大手の「TSMC」の魏哲家CEOとホワイトハウスで会談後、そろって記者会見し、TSMCが今後、新たに1000億ドル=日本円でおよそ15兆円をアメリカに投資すると発表しました。

アメリカ国内に新たに5つ、半導体の工場や研究拠点を建設するとしています。

TSMCはこれまでに西部アリゾナ州での工場の建設などで650億ドルをアメリカに投資すると発表していますが、これに加えて1000億ドルを投資するということです。

トランプ大統領は中国への対抗を念頭に国内での半導体生産の拡大を目指していて、先月には工場をアメリカに呼び込むため、輸入する半導体に25%以上の関税を課す可能性に言及していました。

トランプ氏はTSMCの新たな投資について、「世界最強の企業によるとんでもなく素晴らしい行動だ。これは経済安全保障にも国家安全保障にも関わることだ」と強調しています。