市川團十郎さんと嶋﨑斗亜さんが、JAPAN THEATER『SEIMEI』公開ゲネプロ&初日前会見に登場しました。

市川團十郎さん


舞台は平安時代。天下が乱れるとのお告げを受けた安倍晴明は、平安京の四方を守護する朱雀・青龍・白虎・玄武の四神を召喚し、都の結界を守るように命じます。しかし、朱雀は晴明を裏切り、魑魅魍魎と共に都に侵入した第六天魔王に追従。晴明は窮地に陥りながらも、この世に安寧を取り戻すため再び立ち上がります。陰陽師・安倍晴明と都を護る四神を軸に、神々と人間との共存、調和を描く、新エンターテインメント舞台となっており、本日(3月1日)〜23日まで東急歌舞伎町タワー「THEATER MILANO-Za」で公演が行われます。

嶋﨑斗亜さん(中央)
市川團十郎さん 嶋﨑斗亜さん


JAPAN THEATER『SEIMEI』初日前会見



囲み取材で先月2月19日〜24日まで「オリックス劇場」で行われていた大阪公演を終えた感想について伺うと、嶋﨑さんは “(歌舞伎にある)大向こうがあるじゃないですか。「嶋﨑ー!」って言ってくださるお客さんとかもいらっしゃたりして、それがすごく新鮮でめちゃめちゃ嬉しい”と語り、それを受けて團十郎さんは “斗亜くんは歌舞伎の舞台が新鮮なんでしょうけど、斗亜くんのファンの方々って非常にお若いじゃないですか。お若い方が自分の目の前にいっぱいいらっしゃるのはやっぱり新鮮だなと思います。当たり前と思ってることが、お互いにとっては新鮮だったりするんだなってことを今感じてます。”と語りました。

左から 嶋﨑斗亜さん  市川團十郎さん



また今回の舞台の手応えについて嶋﨑さんは “いつも演技をさせていただく中ではあまりないような型を意識しつつ、その感情の動きを表現するのに、すごく苦戦しています。最終日に向けてどんどん良くしていきたいので、アドバイスをいただいて勉強させていただいています。”と答え、それに対し團十郎さんは、“物事を良くするのにも、悪くしてしまうのにも「間」というものがどうしても存在する。短い期間かもしれませんが斗亜くんには「歌舞伎の間」というものが一番重要だなと思ったので、そういう話をたまにさせていただきながら。”と稽古中の様子について明かしました。囲み取材中もそんな團十郎さんの話を隣で真剣に聞いていた嶋﨑さん。それを指摘されると、“もうこの時間も含めた、全ての時間がアドバイスだと思っています。”と語りました。

嶋﨑斗亜さん



更に「公演と稽古を経て、少しは仲良くなれましたか?」という質問に対し團十郎さんは“大阪公演は(斗亜くんの)地元なので、あんまり声掛けしないようにしてたんですけど、東京公演だと心細いかなと思ったんで「もし気が向いたらご飯行こうか」って話は昨日したよね。でも強制にならないように。気が向いたら。”と語り、それに対して嶋﨑さんは“気はずっと向いてます。焼肉食べたいです!”と笑顔で答えました。

市川團十郎さん



また改めて東急歌舞伎町タワーの劇場で演じてみての感想を團十郎さんに伺うと、“やはり劇場というのは「生き物」だなと思います。新宿という場所に新しい劇場が生まれて、そこに立たせていただくこと自体が私ども役者にとって勉強ですし、幸せなことだと思います。お客様と俳優陣、また演者たちの距離感というのが非常に近く感じられる劇場なので、見てくださる方々の体感や雰囲気も、大阪よりも臨場感のあるものを伝えられるなと感じたので、非常にそこの部分は楽しみです。”と今回の舞台の意気込みを新たに語りました。

【担当:芸能情報ステーション】