アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による首脳会談は激しい言い合いに発展し、予定されていた鉱物資源に関する協定の締結が見送られました。ワシントンから中継です。
トランプ大統領がゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と批判するなど、悪化していた関係の改善につながるかが注目が集めていましたが、首脳同士がカメラの前で口論するという異例の事態となりました。
アメリカ トランプ大統領
「あなたは今、とても非常に不利な立場にある。あなたにはカードがないんだ。我々にはカードがある」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私はカードゲームなどしていません」
アメリカ トランプ大統領
「まさに、あなたはカードゲームをしている」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私は真剣です。戦時下の大統領なのです」
アメリカ トランプ大統領
「あなたは数百万人の命で賭けをしている。第3次世界大戦をも賭けにしている。あなたの態度はこの国に対してとても無礼だ」
口論のきっかけは、ゼレンスキー氏がロシアのプーチン大統領が過去に停戦合意を破ってきたことを指摘し、トランプ政権がロシアに譲歩することへの懸念を示したことでした。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「バンス副大統領はどんな『外交』を私に求めているんだ?」
アメリカ バンス副大統領
「大統領執務室にやってきて、自分の国の破壊を防ごうとしている政権を攻撃するのが無礼だと思わないのか?」
アメリカ トランプ大統領
「あなたは全然感謝していない。正直に言おう、全然良いことではない」
トランプ氏とバンス氏は「支援についての感謝の言葉がない」などと激しく反発。トランプ氏がゼレンスキー氏の肩を押す場面もありました。
その後も双方の溝は埋まらず、会談に続いて予定されていた、昼食会や鉱物資源に関する協定の署名、共同記者会見はすべて中止となりました。
アメリカ トランプ大統領
「これは素晴らしいテレビショーになるよ。間違いなく」
会談後、トランプ氏とゼレンスキー氏は次のように述べています。
アメリカ トランプ大統領
「彼の立場からすると、(会談は)成功しなかったと言えるでしょう。彼はかなりやり過ぎました」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「このような口論はどちらにとっても良いものではないと思います。私は寛大な人間ですが、ウクライナのロシアに対する立場は変えることができません」
ゼレンスキー氏はトランプ氏との関係改善は「可能だ」と強調しましたが、トランプ氏は「彼はすぐに対話に戻りたいと言ってきているが、無理だ」と突き放しました。
トランプ大統領は「和平交渉の主導権を握るのはアメリカなのだ」と、まざまざと見せつけた形で、今後、ウクライナの思いが反映されるのか、不安が増すばかりの首脳会談となりました。
会談をうけ、ウクライナの市民の反応です。
ウクライナ・リビウ市民(39)
「トランプ氏は日々考えが変わり、数日前の言動すら忘れて新たな発言をする」
ウクライナ・リビウ市民(28)
「(トランプ氏は)ゼレンスキー氏を非難してるが、何も理解していない。ロシアに屈しただけ」
ウクライナ・リビウ市民(25)
「私たちはアメリカからの支援と理解を望んでいる。ゼレンスキー氏はトランプ氏と共通の言語を見つけてくれるだろうと思う」
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