3月11日・3月12日は石川県公立高校入試です。
全国的に見ても難易度が高いと言われる石川県の入試問題。教科別の試験の傾向と今からできる対策を金沢市内の学習塾で聞きました。今回は、「理科」編です。
▼各教科へのリンク 【国語編/理科編/英語編/社会編/数学編】

石川県の理科の入試問題は、全国的な難易度と比較すると標準的なレベルであり、極端に難しい問題は少ないと言えます。過去5年間の平均点は50点前後で推移しており、他の科目と比べても平均点は高めです。理科を得点源と考える受験生も多いでしょう。
「理科はどの分野から出題されても全くおかしくない」出題傾向と対策
金沢育英センター 東金沢校 山本和希先生「全分野まんべんなく出題されます。1年生から3年生の間に学んだ、どの分野から出題されても全くおかしくないっていうような作りにはなっていると思います。」
大問構成は毎年一定で、大問1が小問集合、大問2から5までは化学・物理・地学・生物の各分野から1題ずつ、そして大問6が融合問題という形です。融合問題は、日常生活に関わるテーマのほか過去の偉人がテーマになることもあり、柔軟な思考力が求められます。

昨年度の入試では、知識を問う問題が約50点、計算問題と記述問題がそれぞれ約15点、思考力を問う問題が約20点という配点でした。例年よりも知識問題の割合が高かったものの、記述問題も思考力を問うものが多く、深い理解が必要です。選択肢を選んだ上で理由を記述する問題など、教科書の内容を単に暗記するだけでなく、状況に応じた応用力が試されます。