6月から続く豪雨の影響により、パキスタンでは大規模な洪水が多発し甚大な被害が発生しています。現地で支援を行なってきた国際医療ボランティア団体AMDAのメンバーが帰国し、活動を報告しました。

(AMDA緊急救援ネットワーク調整員 池田敬さん)
「浸水したところから水を汲んできて、そのまま飲んでいるというのも結構な衝撃がありました」

報告を行ったのは、国際医療ボランティア団体AMDAの調整員、池田敬さんです。池田さんは9月20日から約2週間、現地で食料の配給などを行いました。


(AMDA緊急救援ネットワーク調整員 池田敬さん)
「洪水で家を失った沢山の人たちが、道路脇にテントを構えて住んでいます」

パキスタンでは6月から続く豪雨によって川が氾濫し、死者1700人、被災者3300万人以上という深刻な水害が発生。住む場所や清潔な水の確保が難しく、マラリアなどの病気も流行しています。

今も水が引かない地域が多くあるなか、まずは現地の状況を知ってほしいと訴えます。

(AMDA緊急救援ネットワーク調整員 池田敬さん)
「1人1人がまだ大変な状況にあるということを常に頭に入れて、できることを些細なことでもやっていくことが大事かなと思います」

AMDAでは現地の団体と協力して浄水器を届けるなど、今後も支援を続けるということです。