中国で17人の子どもを誘拐し、売り渡した罪に問われていた女に死刑が執行されました。中国では子どもの人身売買が大きな社会問題となっています。
中国メディアによりますと、きょう、死刑が執行された余華英被告は、1993年以降、南部貴州省などで17人の子どもを誘拐し、売り渡した罪に問われていました。
余被告は1992年、自分の子どもを5000元で売り渡したのをきっかけに、1993年以降他人の子どもを誘拐しては売り渡すことを繰り返していました。
理由について、余被告は「貧しかったから」と供述しているということです。
中国政府は年間1万人の子どもが誘拐されているとしていますが、民間団体は7万人だと指摘するなど、大きな社会問題になっています。
背景には、特に農村部で労働力として子どもを欲しがる家庭があることや、家の後継ぎとして男の子を重視する伝統が影響しているという指摘があります。
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