「アルカディア」が事業停止した背景は

改めて今回問題となっているのは福岡県久留米市に本社を置く結婚式場などの運営会社「アルカディア」
25日付で事業を停止し、破産申請の準備に入っています。
「アルカディア」をめぐっては今月、前社長の大串淳容疑者ら幹部8人が新型コロナ対策の「雇用調整助成金」を不正に受け取った疑いで逮捕され、厚生労働省の福岡労働局は「アルカディア」に対し、助成金と違約金などおよそ12億円を返還するよう命じています。
Q 破産申請の準備をしているなかで約12億円の返還は可能?
徳原聖雨 弁護士
「破産申請をしているということはすでに経済的にかなり厳しく、
助成金も残っていないと予想されます。
そのため、返還可能性は低いでしょうし、
補償に充てられることもないかと思います」
Q 挙式や披露宴を予定していた人たちへの補償や手付金の返済はどうなる?
徳原聖雨 弁護士
「前払いをしていた顧客がいらっしゃれば、挙式等ができなくなったこと、
債務不履行を理由に返還を求めることができます。
しかし、アルカディアの経済状況からすれば、
全額が返還される可能性は極めて低いかもしれません」