外国人刑法犯 最多はベトナム人
これまで在留外国人の多くを占めていた中国人に代わり、近年はベトナム人が最多となっており、その影響で、検挙された外国人刑法犯も3年連続でベトナム人が最多となっています。

現在、長崎県警には警察官通訳90人、民間委託の通訳72人が在籍。しかし、県警のベトナム語通訳は主要言語と比べて少なく、育成が急がれる状況です。
県警、通訳警察官の育成を強化

長崎県警では、通訳を希望する警察官を、東京の警察大学校「国際警察センター」へ派遣。2年間の研修を受け、通訳スキルを身につけます。昨年は5人を派遣し、今後さらに増やしていく方針です。
「警察官が通訳すると安心」 現場の声
現在、組織犯罪対策課に所属するベトナム語の通訳警察官は、過去にこの研修を受けた1人です。以前、交番勤務時代にベトナム人の遺失物対応を経験し、「長崎にもベトナム人が多い」と感じ、ベトナム語の習得を決意しました。
2023年は5回の通訳出動を経験。取り調べの場で、取調官とベトナム人の間に入り通訳を担当しました。

通訳人の警察官:
「ベトナム人の遺失拾得などの対応がありました。ベトナム人が長崎にも多いことが分かっていたので習得しようと思いました」
「取り調べの際、取調官とベトナム人の間に入って通訳をしました。母国語を話せる警察官がいると安心するみたい『来てくれて、ありがとう』と言ってもらえる。でやりがいを感じています」
多言語対応の強化へ
長崎県警察本部刑事部組織犯罪対策課の人見治弘 次席調査官は、今後も多言語対応を強化する考えを示しています。

長崎県警察本部刑事部組織犯罪対策課 人見治弘 次席調査官:
「さまざまな国の方が住んでいる。誰もが安心して暮らせる環境を作るため、県警として体制の強化に努めていきたい」
外国人の増加に伴い、警察の対応も進化が求められています。