俳優の山崎育三郎さん・明日海りおさん・古川雄大さん、黒羽麻璃央さん、中村梅雀さんが28日(金)から上演されるミュージカル『昭和元禄落語心中』の初日を前に会見を行いました。

本作は、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた大ヒット漫画のミュージカル化。日本ミュージカル界を牽引するスター・山崎育三郎、明日海りお、古川雄大の3人が新作オリジナルミュージカルで待望の初共演。さらに小池修一郎(宝塚歌劇団)さんが演出を務め、強力布陣で届ける日本発の和物オリジナルミュージカルになります。

今回のミュージカル化は、7年前にドラマ「昭和元禄落語心中」(NHK)に出演した山崎さんが自ら企画。初日を前に山崎さんは、 ”ドラマでこの作品をやらせていただいて、「この作品はミュージカルにしても魅力的な作品になるんじゃないか」って、自分の直感と妄想から始まったものが形になるので、夢のような時間でした。ゼロから立ち上がっていく期間は大変だったけど、お客様にどうやって受け止めていただけるか楽しみです。”と微笑みました。

明日海さんは演じる役について、 ”二人(助六と八雲)の運命をこじれさせる役”と語り、 ”洋物のミュージカルに出ることが多いので、お着物を着させていただいた時に、首のラインや指先を美しく使いたいなと思って、日本舞踊の先生にお伺いしたり研究しました”と明かしました。

「助六」の親友でありライバルの八雲を演じる古川さんは ”落語には詳しくなくて、落語心中を通して落語の魅力を伝えてもらったんですけど、演じる側にとってはとても難しい。(落語が)上手い時期も粗い時期も演じて、落語の表現の難しさを感じております。”と吐露し、”僕は落語パートは多くないけど、育三郎さんが背負ってくれている”と笑わせながらアピールしました。

気になる作品について、山崎さんは ”和物ミュージカルなので和楽器が聞こえてくる感じかと思いきや、割と普通のミュージカルに近くて、助六だったらロックサウンドだったり、キャラクターによって音楽の使い方も変わってくるので、いろんなジャンルが楽しめるのも魅力です”と自信満々な様子。

原作者の雲田はるこ先生も稽古場に訪れたようで、山崎さんは ”先生も落語心中の世界で歌うのはどういう感じになるんだろうって思っていたらしいけど、「落語とミュージカルってこんなにマッチするんだ」という言葉を貰いました” と語りました。

また、稽古の様子について、山崎さんは ”壮大なストーリーを3時間にまとめるのが一番大変だったけど、稽古の雰囲気も良く、みんな穏やかで静かに進んでいきました”と振り返りました。

最後に山崎さんは ”日本から発信するミュージカルを世界に出したいという夢がありました。今回、日本人チームでゼロから作ったものをお届けできるのは光栄な気持ちでいっぱいです。これから日本のミュージカル界に新しい風を吹かせたいという思いで挑んでいますので、劇場で体感していただきたいと思っております”と楽しみにしているファンへ呼びかけました。
【担当:芸能情報ステーション】