人手不足に悩む農家を支援する取り組みです。岡山大学は犬型ロボットに収穫した作物の運搬などを指示するプログラムの開発を進めています。きょう(27日)高知の大学と共同での体験会を岡山大学で開きました。

(榎崎朱子記者)
「このロボット、タブレットで操作をすると、自動で目的地まで歩いていくんです」

高知工科大学が農業の現場での活用を進めている四足歩行の犬型ロボット“Spot”です。人手不足に悩む柚子農家の収穫作業を支援しようと約1年半前からプログラムを開発。指示を受けたロボットが収穫した作物をトラックまで運び再び収穫場所へ戻るまでのシミュレーションを行いました。

(高知工科大学 栗原徹教授)
「農家の高齢化、農業人口の減少というのが大きく問題になっています。少しでも作業を軽くしてあげて、楽な短時間で今までの作業できるようにするということが課題かなと思っています」

一方、こちらの元気なロボットは岡山大学が、動かすためのプログラム開発を進める“Unitree”です。小柄な分、機敏な動きができるため農業支援だけでなく動物を驚かせて追いやる「鳥獣害対策」としても役立てたいとしています。

(岡山大学大学院 清水優椰さん)
「近づくだけじゃ動物も離れないということがあった場合でも、結構ダイナミックな動きができるので、動物たちが逃げる可能性もあるので、そういったところが鳥獣害対策ができるんじゃないかなと思っています」

ロボット技術の導入によって、人手不足の農家が救えるのか。あす(28日)は、久米南町で地元農家を対象にした実証実験が行われる予定です。