米軍の艦船が26日午前、石垣港に寄港しました。寄港は3年連続で、初めて自衛隊の艦船と同時に寄港しています。

26日午前10時ごろ、石垣港に入港したアメリカ海軍のドック型輸送揚陸艦「サンディエゴ」。

海兵隊などと連携し、戦闘訓練から人道支援など幅広い任務にあたる艦船で、全長は208メートル。「揚陸艦」としては初めての石垣島寄港となりました。

▼平良優果 記者
「クルーズターミナルには米軍の艦船に加えて、自衛隊の船も泊っています」



米軍の艦船は、約1時間早く入港した海上自衛隊の訓練支援艦「くろべ」と並んで接岸。

米軍の艦船の寄港は石垣駐屯地が開設した2023年から3年連続で、自衛隊の船と同時に寄港するのは初めてです。また石垣空港には26日米軍機も飛来していて、米軍が石垣島の民間空港と港を同時に使用する格好となりました。

石垣市によると、寄港はいずれも乗組員の休養と補給などが目的だとしています。



一方、港周辺には寄港に反対する市民らが集まり、抗議する姿もありました。

▼山里節子さん (戦争体験者)
「どこかで声をあげたり意思表示したりしていかないと、黙っていることが歓迎することに加担するような状況を作ってはいけない」

▼抗議する男性
「このままいくとこの島は平和ではいられない。最後は九州や山口に逃げていかないといけない。そんなことにだけはしてほしくない。だから来ました」

▼米海軍ドック型揚陸艦「サンディエゴ」 ティモシーカーター艦長
「今回の寄港は日米同盟の強固さと、コミットメントを明確に示しています。私たちのパートナーシップはインド太平洋地域の平和と安定の礎であり、米海軍と海上自衛隊の関係は、かつてないほど強固なものとなっていることを誇りに思います」

▼石垣市民
「賛否両論あると思うんですが、今の現状じゃ正直言って答えようがない」
▼石垣市民
「反対です」
▼石垣市民
「あれだけ駐屯地をつくったら、言うことないよ。今からどうのこうの言ったって始まらない」

賛否は交錯していますが、石垣市は日米地位協定では事前通告があれば、米軍による民間港の使用は認められていることなどから寄港を容認しています。