岡山市内の企業が、違法に工場内の配管を公共の水道管に接続し、工場で使っていた井戸水のろ過水が、一部地域の水道水に混入したおそれがあることがわかりました。

岡山市水道局によりますと、違法に工場の配管を水道管に接続していたのは、氷製造・販売している「アイスライン」です。
アイスラインでは、通常は「原料」として井戸水をろ過した水を使っていますが、ろ過水を溜めるタンクの工事のため今月(2月)、一時的に原料を水道水に切り替えようと、製造ラインの管を水道管に接続。
その後、ろ過水の使用を再開したところ、250トンほどが水道管に逆流し、今月13日から20日にかけて岡山市東区の西大寺五明・長沼の約260戸の水道水に混入したおそれがあるということです。

別の管を水道管に接続することは、水道法で禁止されています。水道局が民間の検査機関による過去の定期検査の結果を確認したところ、ろ過水の品質には問題がなく、現時点で市民から健康に関する問い合わせはないということです。
水道局では、アイスラインに指導を行うかどうかについて検討するとしています。