落語家・林家木久彦さん、柳家緑太さん、柳家花飛さん、柳家吉緑さん、松柳亭鶴枝さんが、来月21日より真打に昇進。25日、師匠の林家木久扇さんらと共に「真打昇進襲名披露会見」に登壇しました。

「真打昇進襲名披露会見」


木久扇師匠・最後の弟子である林家木久彦さんの真打昇進に、木久扇師匠は“私の一門から8番目の真打の誕生。本当に私の家はホッとしております。よその息子さんを預かって、ご飯を食べさせます”と語り、“木久彦は、面白い人。豊臣秀吉の、日吉丸の頃の少年のような感じ。お家が埼玉・小川町で大衆酒場をやってらっしゃって、少年時代からお手伝いをしていた。うちへ来てくれてから、気が利くし、お掃除は早いし、ご飯も食べるのが早いし、煮物でもカクテルでも、何でも作れるんです。だから一門会の打ち上げで、彼がいてくれると、飲み物が全部、いろんなものが作れるんです”と木久彦さんを紹介して、笑いを誘いました。

林家木久扇さん


続けて、“真打になって、育って羽ばたいてくれます。私自身、嬉しくて仕方ありません。私はもうお弟子さんを取りません。来ますけど、取りませんから、羽ばたく最後の弟子”と、喜びを語りました。

林家木久彦さん


その直後に、挨拶を求められた林家木久彦さんは、“師匠、マイクよろしいですか(笑)”と、マイクを離さない木久扇師匠に声を掛けて、会場には笑いが起こりました。
木久扇師匠から受け取ったマイクで、林家木久彦さんは“この度「けい木」から「木久彦」という名前に。最終的には、師匠に決めていただいたんですけども、1日も早く「木久彦」という名前が馴染んだら。師匠に言っていただいたように、いつでも居酒屋に転身できる覚悟でおります(笑)何しろ、師匠の顔に泥を塗らないように一生懸命やってまいります”と、意気込みました。

林家木久彦さん


また木久彦さんは、木久扇師匠「最後の弟子」であることについて“師匠は元々お酒が大好きで。80歳の直前に喉頭がんをやられて、その時にお医者様から「今のままお酒飲んでたら、お弟子さんまで持たないよ」って言われたらしい。それを機に、「嘘でしょ?」ってくらいパサっとお酒を絶った。口癖のように「君が一人前になるまでいてあげなきゃ」ってずっと言ってくださってたので、真打の知らせをいただいた時は本当に嬉しかった。師匠に喉頭がんがあったり、左脚を怪我したり、僕もコロナがあったり、いろんなことがありましたけど、とにかくこの日を迎えられたことが今とても嬉しく思っています”と木久扇師匠とのエピソードを交えて喜びを語り、隣に座る師匠は、嬉しそうに弟子の話に耳を傾けていました。

林家木久扇さん・林家木久彦さん



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