愛媛県内の柔道会では史上2人目となる講道館「9段」に昇段し、県協会名誉顧問に就任した棟田利幸さん(76)の祝賀会が、23日、松山市内で開かれました。

棟田利幸さんの祝賀会には、県内の柔道関係者およそ200人が集い、まず柔道の総本山・講道館の上村春樹館長が、「9段昇段」には現役時代の成績に加え指導者としての功績、さらに8段昇段後から20年以上のキャリアが必要になるなど、その険しい道のりを紹介しました。

そして、棟田さんの9段昇段と名誉顧問就任を讃えました。

棟田利幸さん(76)
「柔道は自分ひとりで強くなることはできません。人を投げて強くなった者はいない、投げられて強くなるとの信念のもと、何事にも真剣に努力を続けてまいりました」

現役時代、全日本選手権に10年連続で出場した棟田さん。

指導者に転身後は自ら道場を設立し、世界選手権で2度優勝した息子の康幸さんら、多くの選手を育成するなど、長年、柔道の強化と普及に務めてきました。

棟田利幸さん(76)
「県内柔道人口を増やしたいし、そういう子供たちの指導をできる限り頑張ってやっていきたい」

愛媛県内の柔道会では、9段への昇段は史上2人目です。