昨年12月に再稼働し、先月10日に13年ぶりに営業運転を再開した
島根県松江市にある島根原発2号機で、20日、格納容器内を監視するモニタに不具合が発生し、島根県や松江市などが立ち入り調査を行いました。
これによる環境への影響はないということで、2号機は運転を継続しています。

20日午後6時30頃、島根原発2号機で、原子炉事故発生時に原子炉格納容器内の水素および酸素の濃度を監視するモニタの2系統あるうちの1系統に不具合が発生しました。

中国電力は、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態であると判断し、安全協定にもとづき島根県と松江市に報告。
これを受け、県と市は20日午後9時から、また、周辺自治体の鳥取県、米子市、境港市もその後、立ち入り調査を行いました。

外部への放射能による影響はないということで、島根原発2号機は運転を継続しています。

中国電力によると、格納容器内の水素と酸素の濃度を監視するモニタは2系統あり、1系統は通常通り監視出来ているということです。

保安規定では30日以内の復旧が求められていて、期限を過ぎると運転を停止しなければならないとされています。

昨年12月7日に再稼働した島根原発2号機では、再稼働直後の12月12日に原子炉内の水位計の不具合があり、保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態だと判断、その後、運転員の認識不足によるものだと分かりました。

中国電力は、今回の不具合について、今後原因を調査するとともに、設備の復旧を進めるとしています。