「生理」についての話題です。必要なときに生理用品が手に入らない…そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

そんな生理用品を、トイレットペーパーと同じように岡山県内のすべての高校のトイレに設置しようと奮闘する19歳の3人組がいます。

グループの名前は「生理革命委員会」。彼女たちが目指す社会とは。

「生理用品がなく ほかのもので代用した」原点は高校時代

(生理革命委員会 澤田まりあさん)
「トイレットペーパーは洗面台の前にあって、必要な人だけが取っていくんじゃなくて、個室にいつでもある状態。大切だし、ないと困るからあるんです。私たちは(トイレの個室に)生理用品がないから困っています。それをトイレットペーパーと同じように置けるようにするために」

生理用品を岡山県内のすべての高校のトイレに設置し、誰でも無料で使えるようにしたい。イベントを開き、賛同者を募るのは19歳の3人、岡山後楽館高校の卒業生で作る「生理革命委員会」です。3人はなぜ、このような目標を掲げ活動しているのでしょうか。

メンバーの一人、澤田まりあさん。原点は、学生時代の経験にあると話します。

(生理革命委員会 澤田まりあさん)
「カバンにあるけど、教室にあるけどという意味では困ったことは何回もあるし。友達に『ナプキン持ってない?』と聞いて貰って、とかはありました」

人によって周期の異なる、生理。予期せぬタイミングで始まることもあるため、澤田さんも長年悩まされてきたといいます。生理経験のある400人を対象にしたアンケート調査でも、約半数の人が「生理用品がなく、ほかのもので代用した」「外出中に洋服に血がついてしまったことが嫌だった」などと答えました。

多くの人が感じている不便を、少しでも減らしたい。澤田さんたちが高校1年生のときに話し合い、たどり着いたのが、学校のトイレに生理用品を設置するというアイデアだったのです。

(生理革命委員会 澤田まりあさん)
「生理がきた瞬間からずっと考えてきた。もっと楽にならないのかと」

目標を実現するには行政を説得するしかない…。そのための材料を作ろうとまず取り組んだのが…

(生理革命委員会 澤田まりあさん)
「まずは実証実験という形で置いてみて、『どう?』と」

3人が通っていた高校の女子トイレの個室に、実際に生理用品を置いてみることでした。困ったときに気兼ねなく手にとってもらいたいと使用は無制限に。

すると生徒からは…「いつ生理がきても大丈夫という安心感がある」「常設してほしい」など、大きな反響がありました。

クラウドファンディングで費用を集め、さらに8つの高校でも実験を行った澤田さんたちです。