歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん、尾上松緑さん、片岡愛之助さんが、3月歌舞伎座 松竹創業百三十周年「三月大歌舞伎」で上演する「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」ゆかりの寺、東京・港区にある泉岳寺にお参り。浅野内匠頭、大石内蔵助ら四十七士の墓に手を合わせました。

3人は、大石内蔵助をモデルにした大星由良之助役を、昼の部、夜の部それぞれダブルキャストという形で演じます。
去年11月、舞台稽古中に上顎および、鼻骨骨折のけがを負い、休養していた片岡愛之助さんは、この日が復帰発表後初の公の場。
愛之助さんは、“去年、けがをしまして、皆様にご迷惑とご心配をおかけしまして、本当に申し訳ございませんでした“と、頭を下げ、“この大きな舞台で復帰させていただく、このようなありがたいことはございません。しっかり千秋楽まで務めたいと思います“と、神妙に話しました。

記者から体調を気遣われた愛之助さんは “大丈夫でございます。安心して観に来てください“と、笑顔がこぼれました。
仁左衛門さんは “去年の暮れは本当にどうなることかと思いましたけれども、本当に早い回復で、回復力に驚きましたし、ここまでキレイに治るとは、前より良くなったんじゃない?!“と、明るく話して場を和ませていました。

松緑さんもまた、“後輩から愛之助さんがけがをしたと聞いて、心配していたんですけれども、年明けに愛之助さんから「心配かけてごめんね、大丈夫だよ」と連絡をもらって、今日 久しぶりに会ったんだけれど、本当に回復がすごくてホッとしましたし、会えて嬉しかったです“と、笑顔。続けて “(愛之助さんは)もともとイイ男ですから“と話すと、大きな笑いに包まれました。

愛之助さんは、“健康の大切さを、今まで当たり前のように舞台に立たせていただいていたことが、こんなにありがたいことだったのかと、改めて思わされましたし、ずっと傷の箇所が痺れてましたし、なかなか晴れた空を見ても晴れた気分にはなりませんし。本当は2月に(舞台に)立ちたかったんですけど、これもダメになって、とても悔しかったんですけど、目標があると頑張れるので前向きに日々過ごさせていたただきました“と、休養中の日々を振り返りました。
そして、妻で俳優の藤原紀香さんの存在のありがたさについて尋ねられると、“身に染みました“と、話し、“横にいてくれることで、本当にありがたく心強かったです“と、藤原さんに感謝していました。
【担当:芸能情報ステーション】