WHO=世界保健機関は、感染症対策を強化する新たな国際条約「パンデミック条約」について、アメリカのトランプ政権から「策定の協議から離脱する」と通告を受けたと発表しました。

WHO テドロス事務局長
「私たちはこの決定を遺憾に思います。そして、アメリカが考え直すことを願っています」

WHOのテドロス事務局長は17日、策定作業を進めている「パンデミック条約」について、アメリカのトランプ政権から「協議の場から離脱する」と通告を受けたと明らかにし、「遺憾に思う」と話しました。

「パンデミック条約」は、新型コロナウイルスの感染拡大を教訓に感染症対策を強化する国際ルールを定めるもので、3年前からWHOの加盟国で協議が続けられてきました。

アメリカはWHOの最大の資金拠出国ですが、トランプ大統領はすでに脱退に向けた大統領令に署名しています。