有事に備え、自衛隊などが民間の空港・港湾を円滑に利用できるように整備する「特定利用空港・港湾」をめぐり、県が新たに県内3か所の特定利用に合意する方針であることが分かりました。県が新たに特定利用に合意するのは宮古空港・石垣空港・中城湾港の3か所です。
国は有事に備え自衛隊などが民間の空港・港湾を円滑に利用できるよう、県が管理する8か所を「特定利用空港・港湾」の候補地にあげていて、これまで玉城知事は「整備後の運用など、不明な点が残されている」として国に情報提供を求めていました。
県によりますと国から「あくまでも民間利用を優先したもの」などと返答を得られたとして、2月中にも3か所の特定利用に合意する方向で調整を進めているということです。
18日午後、池田副知事ら県執行部が県議会を訪れ、県政与党会派の代表らに合意する方針であることを直接説明しました。
▼池田副知事
「与党からは新たな疑問等も示されたので、これについてはまた国のほうに確認をして対応していくと」
国の特定利用空港・港湾をめぐっては、国が管理する那覇空港と市が管理する石垣港の2か所が既に指定されていて、県民からは軍事強化を懸念する声もあがっています。