宜野湾市や浦添市で保育施設を運営する「ライオンの子」グループが、勤務実態を偽った報告書を作成するなどし補助金や給付金を不正に受給していた問題で、宜野湾市と浦添市は新規受け入れ停止の行政処分を行うことが分かりました。

「ライオンの子」グループが運営する保育施設がある那覇市や宜野湾市、浦添市によりますと2019年度から昨年度までの5年間で自治体への申請書類で保育士の数を偽るなどして総額1億円を超える不正受給が行われていたということです。

那覇市など3市は不正受給分のほか懲罰的に加えられる「加算金」などを含めた全額を年度内に返還するようグループに通知しています。

さらに宜野湾市と浦添市では、来月から1年間、新規の入園を停止する行政処分を行うということです。那覇市は去年、適切な人員配置に関する行政指導を行っていて園の体制が改善されたことから、現在は行政処分を行う予定はないとしています。宜野湾市など3市と県は去年5月から実施していた特別指導監査の結果を来月中にも発表する予定で、刑事告訴するかどうかについても検討するとしてます。