■MLBワシントン・ナショナルズ(日本時間18日、フロリダ州ウエストパームビーチ)

ナショナルズの小笠原慎之介(27)がキャンプ合流4日目で、初めて実戦形式の打撃練習に登板した。単独でウォーミングアップをしてから屋外に出た小笠原は、ブルペンキャッチャーを相手にキャッチボールと遠投で肩を温めてから、ブルペンに入り30球を投げた。

その後、守備はつけずにカウントに関係なく、1打者に対し5球を投げるという変則実戦形式のマウンドに上がった小笠原。緊張した面持ちで投球練習を始め、「最初の方は、受け身になりがちだったが、2人目3人目くらいからは、自信を持って投げられた」と徐々に落ち着きを取り戻した。最速92マイル(148キロ)のフォーシームと、チェンジアップ、カーブ、スライダーと持ち球の球種全てを織り交ぜ、打者6人に対し、合計31球を投げ込んだ。

2人目のベテラン、ジョシュ・ベル(32)に対しては、「今日一番良かった球種」と自ら振り返ったチェンジアップで空振りを奪った。しかし、1人目の初球と、5人目の5球目に投げたフォーシームを強打され、危うくヒットとみなされなかったものの、自身の中では「ハードヒットを喰らった」とヒヤッとしたと話す。「もう一回真っ直ぐを強く、空振りを取れるように、もっともっとレベルアップできると思うんで、スタッフとミーティングをしながら、今後やって行きたいなと思う」と自らに課題を与えた。

デーブ・マルティネス監督(60)は、「今日の投球は良かった。全ての球種が良かったが、特にチェンジアップが良かった。速球を投げるのと同じような腕の振りで投げることができる」と語った。

今後は、同20日にもう一度同様の実戦形式での登板予定で、それ以降はオープン戦初登板に向けて調整していくという。