熊本市中心部には様々な「通り」があります。代表的な「上通」「下通」のほかに…「シャワー通り」という通りがあります。

洋服店やカフェが並び“おしゃれ”なイメージがあるシャワー通りのさらなる魅力アップに向け、熊本市が新たな一手です。

「シャワー通り」が『ほこみち』に?

緩やかなカーブ道と街路樹が続く石畳の歩道…それが、熊本市のシャワー通りの光景です。2月、熊本市が新たに「ある道路」に指定しました。

それが「歩行者利便増進道路」、通称『ほこみち』です。

熊本市土木総務課 飯干修一課長「ヨーロッパにあるようなオープンテラスのように、そこでくつろぎながら飲み物を飲んだりすることができるようになる」

歩行者が快適に滞在し回遊できる空間として『ほこみち』指定を受けた区間では、いすやテーブルの設置が可能になります。

熊本市では「居心地が良く、歩きたくなるまちなか」の実現を目指していて、例えば、同じく熊本市中心部にある花畑広場のように周辺の車の侵入を制限するなど、人が中心の空間づくりをすすめています。

花畑広場の様子

熊本市市街地整備課 寺尾圭副課長「途中途中に休憩できるようなテーブルや いすがあるとより行動範囲が広がるという意見もあったので、いろいろなところに休める場所がある街づくりも進めていきたい」

『ほこみち』にはすでに上通アーケードや下通アーケードなどが指定されていて、通りでの出店やベンチでの休憩もお馴染みの光景になりました。

熊本市内では水前寺公園前参道・健軍商店街なども指定されています。

下通の様子

今回シャワー通りでほこみちの区域になるのは歩道の一部ですが、それでも沿道の飲食店から歓迎の声は高まっているようです。

CAFE#CO:TTON パティシエ 古屋昭則さん「すごく素敵だと思います。いまから気候もよくなってくるし、外でくつろいでいただけるスペースができるなら、ぜひやっていただきたい」

新たな賑わいへの期待が高まる一方で、利用者のマナー違反やごみの増加を心配する声もあります。誰もが快適に過ごせる街の実現には、互いの心配りも欠かせません。