RKB毎日放送
生産者は「米離れ」を危惧
一方、生産者もコメの価格が高騰している現状に不安を覚えています。
安河内農産 安河内豊孝代表「おいしいおコメをもっともっと食べていただきたい、日本の主食として食べていただきたいという気持ちがあるんですけど。あまりに高くなりすぎていますので、これがおコメ離れにつながることを一番危惧しています。また外国から輸入米が入ってくるのではないかということも心配しています」
ただ、価格が下がりすぎることを懸念する声も・・・
千石屋 平尾孝市さん「前はとても安い価格やったんですけど、今回ある程度上がってくれたんで、中には農家大変だからそれぐらいはいいよって価格で納得して買っていただいていいかなと思います。農家の経営ができる価格になれば、農家の経営者不足が解消できて後継者が育つようになればいいと思うんですけど」
備蓄米の放出で、流通量が安定し、価格高騰に歯止めがかかるでしょうか。
専門家の見方
コメの流通に詳しい 酪農学園大学（北海道）相原晴伴教授「備蓄米を買い入れた集荷業者が安い価格で買い入れて、その備蓄米を安く販売するとそれに引っ張られて他の備蓄米以外の価格も安くなることはありえます。備蓄米が高い価格で入札されたら高いまま。消費者にとってみれば価格は下がったほうがいいけど、生産者にとってみれば今の価格で、できれば維持された方が安定的な生産にはいいと農家は思っていると思います」
