コメの価格高騰を受け農林水産省は14日、備蓄米全体の2割にあたる21万トンを市場に放出すると発表しました。

備蓄米

最初は15万トンを放出、内訳は10万トンが2024年産、5万トンが2023年産になる予定です。

早ければ3月下旬にもスーパーなどの店頭に備蓄米が並びます。

95年に始まった備蓄米の制度、流通の円滑を目的に放出するのは初めて。

価格はどうなるのか、そして小売店や生産者、消費者、専門家はどう受け止めているのでしょうか。

市場の弁当店 コメの仕入れ価格は5割上昇

福岡県北九州市の旦過市場にある弁当店。午前中、「冷めてもおいしい」と人気のおにぎりやお弁当の準備が進められていました。

去年の秋以降、コメの仕入れ価格は5割上昇。商品を全体的に1割値上げしました。

米夢マイム 中尾憲二さん

米夢マイム 中尾憲二さん「去年高かったおコメも安かったおコメもほぼみんな同じくらいの値段になっちゃったんですよ。だから安いおコメの方が高くなっちゃった。この状況は異常だと思います」

今回の備蓄米放出で願う事はただ1つコメの価格が下がることです。

米夢マイム 中尾憲二さん「米価が下がってくれればほかのものが多少あがっても価格は維持できるんじゃないかなと思います。(備蓄米放出は)遅かったかもしれないけど手を打っていただけることは大変ありがたいですね」