ポーク缶の「チューリップ」や「キングタコス」などの県民に高い知名度のある商品や店舗の名称について、無断で商標登録を出願した企業が、出願された4社からの「関連性を否定する」などとした声明を受け、2月14日付けで特許庁に出願取り下げを申請しました。
この問題は、ポーク缶の「チューリップ」を販売する「デニッシュクラウンジャパン」や「キングタコス」を運営する「メランジェ」などの4社が、販促グッズやノベルティの製作を手掛ける「琉球ワークス」に、各社の商品名や店舗名の商標登録を無断で出願されたとして「当社らとの関連性を明確に否定する」などとした声明を発表したものです。
声明を受けて「琉球ワークス」は2月14日付けで特許庁に出願取り下げを申請し、ホームページで次のように経緯を説明しています。
▼琉球ワークスホームページより一部抜粋「当社は2年ほど前から(4社の)申入社様のうち数社の方との間で商品の企画 ・販売の商談をさせていただき、その際には商標登録のご提案をさせていただいておりましたが具体化しないままとなっていました。当社としましてはまずは当社にて商標登録の出願を行い、登録がされた後にあらためて申入社様と商談をさせていただき、正式にライセンス契約を締結の上、グッズ販売等の仕事をさせていただきたいと考えていたところです。当社としましては、申入社様の了解を得ずに当該ブランドを不正使用することなどは全く企図しておらず、あくまでも申入社の了解のもとコラボレーションした商品を企画・販売し、もって双方の利益にかなうことができるものと考えていたところです」
また、RBCの取材に対して琉球ワークスの岩月昭雄社長は「4社からの声明を受けて現在取り引きがある企業と契約や業務に関する支障が出てきたこともあり(出願を)取り下げた」と説明しています。