16日、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが“蔦屋重三郎”の奮闘を描く舞台『きらら浮世伝』の終演後、プロレスラー・小島聡さんと「初遭遇を果たす」緊急企画が行われました。

大の「プロレス好き」の勘九郎さん。劇中にはプロレス場面も繰り広げられるということで、小島さんが歌舞伎座に来場すると、“ありがとうございます〜!いや〜、嬉しい!学生時代からずっと(小島さんを)見させていただいてた”と、初対面の喜びを爆発させて、固い握手を交わしました。

勘九郎さんは“蔦屋重三郎と歌麿(中村隼人)が喧嘩するシーンがあって。江戸の若者たちの、素手での立回りでどうしようかって悩んだ末に、プロレスを入れてみた”と、勘九郎さん発案で、プロレスシーンを織り込んだことを明かしました。

続けて、“逆水平の応酬があった時に、絶対に小島選手の「いっちゃうぞ、バカヤローッ‼︎」を入れたくて。アドリブでやったら(スタッフ含めて)プロレス好きがいるんで、皆一緒に付いてきてくれて、その場面が成立した”と、嬉しそうに語りました。

小島さんは、取材直前の公演を観劇したそうで、“このような歴史ある舞台で観させていただいて、それだけでも十分嬉しかったんですけども、私のパフォーマンスまでしていただいて、こんな恐縮なことはない。もう私、34年プロレスやってるんですけども、1番嬉しかったくらい。本当に大感激してます”と満面の笑み。勘九郎さんは“いやいやいやいや!(笑)”と謙遜して、会場には笑いが起こりました。

勘九郎さんは、盛り込んだプロレス技について、“結構盛りだくさんで。最初、延髄斬りをしてからのジーンブラスター止められて、ダブルクロスでノックアウトする”と熱弁するも、小島さんが“多分マニアックすぎて(記者たち)分かってないと思います(笑)”とツッコみ、笑いを誘いました。

また勘九郎さんは、“プロレスと歌舞伎って共通してる部分があって。入場がやりたいですね、あれも花道なのでカッコいいなと思って”と、目を輝かせました。

そして、小島さんの決めゼリフ「いっちゃうぞ、バカヤローッ‼︎」と、報道陣に向けて2人でポーズを決め、囲み取材は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

【担当:芸能情報ステーション】