富山県高岡市内の弁当メーカーが調理した弁当を原因とする食中毒が発生しました。弁当を食べた約1000人のうち、29人が下痢や嘔吐など食中毒の症状を訴え、1人が入院しました。富山県内での食中毒は今年に入り4件目です。
県によりますと、食中毒が発生したのは高岡市で給食や弁当の製造を行う「高岡総合給食センター」です。
2月14日、同センターの弁当を食べた少なくとも29人が下痢や嘔吐など食中毒のような症状を訴え、20人が医療機関を受診、1人が入院しました。
患者は県西部の会社に勤務する20代から60代の男女で、うち1人からノロウイルスが検出されています。
今のところ患者は全員、快方に向かっているということです。
食中毒の原因となった弁当は、2月12日または13日に提供されたもので、「千切りキャベツ」や「大根のごまあえ」などが入っていたとしています。
同日には、高岡市や氷見市など約400の事業所や個人宅に弁当が提供され、約1000人が食べたということですが、ほかに患者がいるかどうかは調査中としています。
高岡厚生センターは、弁当を提供した高岡総合給食センターに対し、2月16日から18日の3日間、営業停止を命じるとともに、食中毒の詳しい原因を調べています。
これで今年に入り県内で発生した食中毒は4件目とりました。

県は調理の前の手洗いの徹底や、加熱が必要な食品は十分加熱するなどの対策を呼びかけています。