「国会では、新年度予算案の審議が続いています。年度内の成立に向け、タイムリミットが迫るなか、少数与党・石破政権が描く“打開策”とは…。

新年度予算案をめぐる野党との駆け引き 少数与党・石破政権の一手は

2月14日、総理官邸に届けられたのは天然のトラフグ。

石破茂総理大臣
「こりこり感が違うね。日本酒は?」

笑顔もこぼれた石破総理ですが、新年度予算案をめぐる野党との駆け引きは、激しさを増しています。

党大会で気勢を上げたのは、国⺠⺠主党。

国⺠⺠主党 古川元久代表代行
「(年収の壁は)178万円を目指して来年から引き上げる。安易に妥協するつもりはない

「年収の壁」引き上げをめぐる要求。自⺠党との協議が2024年末から停滞する中、「予算案への賛成」を交渉カードに、その実現を迫ります。

一方、高校無償化を掲げる日本維新の会。与党側と異例のハイペースで協議を重ね、徐々に譲歩も引き出していますが...

日本維新の会 前原誠司 共同代表
「現状の与党からの提案では、(予算案に)到底賛成できるものではない」

与党側の足下を見てギリギリまで予算案への「賛成カード」を切らない戦術でしょうか。

31年ぶりに少数与党として予算審議に臨む石破政権は、野党の賛成なしには新年度予算も成立させられないのです。