静岡県内の警察官が犯罪の捜査に必要な似顔絵の技術を競うコンクールが開かれました。

<静岡県警刑事部 平井伸英部長>
「捜査用似顔絵については、今後AIなどの技術が発達していけば革新的な技術変化が起きるかもしれない。でも人間の機微な表現は人間にしかできない」

2月14日、静岡県警察学校で開かれたのは、捜査のために描く似顔絵の出来栄えを審査するコンクールです。

警察官に似顔絵を描く能力を高めてもらおうと静岡県警が開いたもので、43人が参加しました。

「似顔絵捜査」には目撃者や被害者から顔の印象やパーツの特徴などの情報を集める能力も求められます。

コンクールでは、参加者が目撃者役の警察官から必要な情報を聞き出し、限られた時間で絵を仕上げていきました。

最優秀賞には、浜松東警察署の新田一就巡査が選ばれました。

新田巡査の描いた似顔絵は、顔のパーツのバランスや元の人物の雰囲気を感じ取れることなどが評価されました。

<浜松東警察署 新田一就巡査>
「うれしさでいっぱいです。これから先、この似顔絵の技術を生かして捜査に反映したい」

県警はコンクールのほか講習会を2年に1度開き、警察官の似顔絵作成の技術を磨いています。