沖縄文化を調査・研究した鎌倉芳太郎(かまくら・よしたろう)らが100年前に東京で開催した「琉球芸術展覧会」の展示品などが記された貴重な資料が、県立図書館へ寄贈された。
13日、県立図書館に寄贈されたのは鎌倉芳太郎や伊波普猷(いは・ふゆう)などの沖縄文化の研究者らに助成した学術財団「啓明会」の関係者が保管していた資料。
啓明会に関する著作があるノンフィクション作家の与那原恵さんから県立図書館の大宜見館長に資料が寄贈された。資料には、「琉球芸術展覧会」に琉球王朝の王家だった尚家が提供した紅型(びんがた)や、工芸品の内容が記された資料など琉球文化の研究に寄与するものが数多く含まれている。
▼ノンフィクション作家・与那原恵さん
「沖縄は琉球・沖縄学でとても層の厚い研究がなされていて、沖縄の幅広い方たち、専門の研究者ではない方たちが利用できる場所が一番ふさわしいと思って県立図書館に寄贈しました」
県立図書館は、寄贈された資料の一部を今月19日から一般に公開する予定です。
