天皇皇后両陛下の長女・愛子さまと秋篠宮家の佳子さまが、明治時代から続くカモ猟による外交団の接待に臨まれました。愛子さまの参加は今回が初めてです。会場は陛下が皇后さまにプロポーズした場所でもあります。
きらきら光る水面に浮かぶのは、カモです。
千葉県市川市にある宮内庁の「新浜鴨場」にけさ到着されたのは、まずは佳子さま。続いて愛子さまです。12か国の大使ら1人1人に英語で話しかけ、握手を交わされました。
「Nice to meet you. I hope you will enjoy」
きょうは日本伝統のカモ猟を体験する「外交団鴨場接待」。コロナ禍の影響もあり、愛子さまの参加は初めてです。コーヒーなどが振舞われる中、愛子さまと佳子さまは、にこやかに大使らと懇談されました。
「新浜鴨場」は皇室の伝統的なカモ猟を紹介する施設。広大な敷地に「元溜」という1万平方メートルを超える池があり、冬場には渡り鳥が飛来します。
そして、ここ新浜鴨場は1992年、天皇陛下が皇后・雅子さまにプロポーズした場所としても知られています。
ご成婚2年後の1995年には、皇太子時代の両陛下が思い出の地で外交団を接待。2人並んで空にカモを放ち、笑顔を見せられていました。
そもそも、皇室のカモ猟とはどんなものなのでしょうか。
これは1983年の映像。皇太子時代の上皇ご一家が新浜鴨場を訪れた時の様子です。手にしているのは「叉手網」と呼ばれるもの。水路に引き込んだカモをこの網を使って傷つけずに捕獲するのです。捕獲されたカモは、その後、空に放します。
明治時代から続く鴨場での外交団接待。
きょうのカモ猟では、愛子さまは1羽、佳子さまも1羽を捕らえられたということです。
「For the beginning Princess 愛子」
カモは放す場面では、まず愛子さまから呼ばれました。しっかりと両手で掴むと、そっと地面に置くようにしてカモを放されていました。
続いては今回2回目の佳子さま。2019年、結婚前の小室眞子さんとともに17か国の大使夫妻らを接待されました。
その後、コロナ禍で皇族出席の外交団接待は実施されず、この冬ようやく再開。そして、最後は愛子さまと佳子さまが2人並んでカモを放し、笑顔で外交団接待を終えられました。
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