日本気象協会によりますと、あすからの土日は、最高気温が10℃以上になることが予想されていて、より一層雪解けが進むことが予想されます。融雪が進んだ際に起こりうる災害には、雪解け水が流れ込むことによる河川の増水、土壌が多くふくむ水量がおおくなることによる土砂災害、道路脇に寄せられた雪が多い場所では道路の冠水、屋根からの落雪および、雪下ろしの中の転倒・落下事故などがあり、注意が必要です。
特に、気温が上がると雪崩に注意が必要です。積雪深が急増した後は、新しく積もった雪が古い雪の上を滑り落ちる表層雪崩が発生する恐れがあり、雪解けが進むことでそのリスクは高まります。
これ見たら雪崩の前兆!要注意を
・表面に“クラック”(ひび割れ)が形成されている
・斜面の上で雪が張り出して雪庇(せっぴ)が形成されている
➡雪庇が落ちたところが雪崩の起点になりやすい
・表面の上をスノーボール(コロコロした雪の塊)が転がっている
大寒波の隙間の貴重な晴れ間となりそうですが、このようなリスクがある場所にはむやみに近づかないこと、除雪作業を行う際は、細心の注意を払ってください。
そして…来週は再び大雪の可能性が高くなっています。
19日頃からは、東北日本海側・北陸・長野県北部・群馬県北部・岐阜県山間部・近畿日本海側・山陰で「10年に1度の大雪」になるおそれがあります。
日本気象協会、tenki.jpによりますと、今回は「西日本でも大雪になる」のがポイントです。2月後半でも、まだ大雪により、交通機関に影響がでるおそれがあります。お出かけの際は、予定の変更も視野に入れながら、最新の情報を確認してください。
19日頃から、北陸・関東甲信・東海・近畿・中国・四国・九州北部・九州南部・奄美地方・沖縄地方で「10年に1度の寒さ」になる可能性が高まっています。
体調管理はもちろん、農作物の管理・水道管の凍結などに、注意が必要です。
平均気温週別に詳しく
また、気象庁が13日に発表した1か月予報では、この先1か月全体の平均気温は、北日本では、「平年並みか高い」でしょう。一方、東・西日本、沖縄・奄美では「平年より低い」予想です。というのも、期間の前半に、強い寒気の影響を受けやすくなるからです。
この強い寒気の影響で、1か月全体の降雪量は、東日本の日本海側・西日本の日本海側で「平年より多い」予想で、北日本日本海側でも「平年並みか多い」でしょう。この先は、東・西日本を中心に、寒さや大雪に警戒が必要です。
2月15日~21日、22日~28日の平均気温は、北日本では「平年並み」ですが、東・西日本、沖縄・奄美では「平年より低い」でしょう。いつもの年なら、2月後半は、寒さの底を抜けて、少しずつ春に近づいていく時期ですが、今年は春の訪れはまだ先になりそうです。
3月に入ると、気温の傾向が、ガラッと変わるでしょう。3月1日~14日の平均気温は、沖縄・奄美や西・東日本では「平年並み」ですが、北日本では「平年より高い」見込みです。北国では、3月に入ると、いつもの年より暖かくなりそうです。ただ、気温が上がると、積雪の多い所では、雪崩の危険度が高まりますので、ご注意ください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
続いて大雪と雨と風のシミュレーションです。