乳幼児が感染すると重症化し、死に至ることもある「百日咳」。那覇市保健所管内では12日までに32人の感染が確認され過去最多を更新するなど、感染が急速に拡大しています。
百日咳は、風邪症状から始まり咳が長期間続くのが特徴で、その後「ヒュー」と笛を吹く音のような発作がみられます。
1歳以下の乳児、特に生後6か月以下の場合は亡くなってしまうケースもあります。
那覇市保健所によりますと、12日までに32人の感染が報告され、2018年に全数把握を開始して以降、最多だったその年の21人を超え最も多くなりました。

一方、県全体でも今月2日までに62人の感染が確認されていて、過去最多の85人となった去年を大きく上回る勢いとなっています。
県や那覇市は、今後も感染が広がる恐れがあるとして、持続する咳や夜間のせき込みなどの症状がある場合は早めに医療機関を受診するよう注意喚起を行うとともに、マスクを着用し新生児や乳児との接触を避けるといった感染を広げない努力を呼びかけています。